定期テスト後の復習

定期テストがほぼ全員返ってきました。



塾平均等はまた出題するとして、定期テスト後の分析の型をまとめておきます。




定期テスト後は、次のチェック項目に従って結果を分析してみましょう。



□全教科・全範囲勉強できたか・・・A

□取り掛かりは3週間前だったか・・・B

□わからない問題は解決できたか・・・C

□問題の解説はわかるか・・・D

□自分一人で教科書を読み進められるか・・・E


各チェック項目に関して、確認していきましょう。


まず、A・Bに関して。こちらは、試験範囲をどれだけ網羅できていたのかにかかわる項目です。A・Bにチェックがつかない場合、 結果がでなかったのは当たり前と言えます。



というのも、勉強していない初見の問題を解けないのは当たり前だからです。 例えば、戦国時代の武将の名前を当てるテストがあったとしましょう。 このテストでは、写真を見てどれが今回の人物なのか一致する写真を選ぶことが求められます。今回の出題は、長宗我部元親です。次のア~エの選択肢から、長宗我部元親の写真を選んでください。



・・・答えをあてられるでしょうか。これは多くの方には無理だと思います。なぜなら、知らないからです。

知らなければ問題になっている人物の名前は当然あてられません。

定期テストもこれと全く同じです。日本の気候、世界の国名、感じの成り立ち、連立方程式、、知らなければ当然無理です。どう頑張っても(勘以外では)当たりません。ですので、A,Bのチェック項目がつかなかった場合にやるべきことは超単純です。



早めに勉強を開始して試験範囲をすべて網羅する。これだけです。この試験範囲をすべて網羅できているかどうかをチェックするテストが達成度テストです。このテストで、試験範囲の網羅率をチェックします。

達成度テストの網羅率と本番の点数には大きな相関があります。今回クリアできている人は高得点をとれています。逆にすべて取れていない生徒は低空飛行しています。




次にCに関して。Cになってくると、勉強の環境面が重要になってきます。わからない問題があったとき、それを解決することはと ても重要なことです。しかし、これをきちんとできている生徒は少ないです。その理由は、やる気もあるかもしれませんがそれ以上 に環境として難しいからです。



例えば、48にある自然数Aをかけると、ある自然数Bの2乗になる。ある自然数A,Bを求めよ、という問題があったとします。では、この問題を自分で解けるでしょうか?



もちろん、解ければいいですが、みやうち塾の生徒のデータでは8割は初見では理解できない問題です。となると、この問題を教えてもらうなりして解決する必要があります。基本的にはここを解決するために個別指導を実施しています。特に、英語数学に関しては試験前に実施しても間に合いません。なるべく早く取り組む、ということが重要です。




また、この理解しているかどうかをチェックする際に、単元別で進めるだけではだめです。例えば、不定詞を勉強しているとき。普通の問題集であれば不定詞なら不定詞がまとまって出題されます。



まとまって出題されるため何度も同じパターンを練習できるというメリットがありますが、その分、わかっていなくても解き方が予想できてしまうという問題点があります。だから、試験前には必ず全範囲を網羅するタイプのテストに慣れておく必要があります。このためのテストがランキングテストです。ランキングテストの復習はきちんとできていますか?授業でも確認しますが、できるようになるまで何度も繰り返しましょう。



ここまで、A~Cに関して分析しました。ここからはD,Eに関して。D、Eの場合、単純に量を増やせばいいという問題ではなく、もっと深いところに課題がある可能性があります。それは、文章を読んで理解する力です。文章を読んで理解できない場合、まず教科書や問題の解説を読んで理解することができません。



そのため、勉強の効率がめちゃくちゃ悪いです。そして、何が書いてあるかさっぱりわからないので、集中力もなく勉強も嫌いでしょう。(当たり前のことです)また、問題を解く際にも、問題の意味がわからないためせっかく覚えた語句や解法を、問題に応じて適切に当てはめることができません。



ですので、頑張ったのに点数が上がりにくい、とな りやすいです。この段階で悩んでいる場合は、まずは国語力を鍛えること。これが非常に重要になります。