学びシアター授業説明 作文
授業説明
学びシアターの授業説明をさせていただきます。
今回は、作文の授業について。
10月から新たにスタートしています。
この授業の目的は、2つ。
1つ目は、意見文を書くための基礎をつけること。
2つ目は、自分の意見が書けるようになることで、他者の書いた文も構造化→理解できるようになることです。
まず、1つ目に関して。
意見文を書くための基礎として、頭括型で400字程度の文を30分で書ける、ということを掲げています。
30分で400字書ければ、一般的な小学生としてはかなり書けるほうだと思いますが、ここは普通にクリアできると考えています。
そして、書き方に関しても、頭括型と絞り込んでいます。
理由は、頭括型が最も書きやすい、と考えているからです。
頭括型は、論点が一つ → 理由が複数 → 各理由に対する具体例、補足
というように、文章をピラミッド状に構成します。
書くことが苦手な小学生の特徴としてあげられるのが、
論点が複数あって何が言いたいのか分からない
という状態です。
これは、おそらく、途中で書くことがなくなって書き足しているから起こるんですね
例えば、
私は、小学生ではどの教科を一番頑張るべきか、という論点で書いたとします。
こんな感じです。
私は小学生は英語を一番頑張るべきだと思います。
理由は、英語は、将来海外に行くことになったときに使えるからです。
英語を勉強することはとても役に立つので、頑張ったほうがいいと思ます。
また、数学も頑張った方がいいです。
理由は、数学は計算ができるといろいろと役に立つからです。
また、国語も大事なので勉強した方がいいと思います。
さらに理科も、、、、、、
どうでしょうか。
こんな作文をしていませんか?
この文章を読むと、で、どの教科を一番頑張ればいいの?
となってしまいます。
ちなみに、こうなってしまう原因として、
書く前に文章構成を考えていないため、途中で文が終わってしまい書き足す必要が出てきた、
というのと、
相同表現(具体⇔抽象の書き換え)で文を膨らますことができていないのが挙げられます。
これを直すために、小学生はまずは頭括型に絞って、全く同じ型で文章を量産する練習をします。
もちろん、頭括型で書いていくうちに、
「え、別に最後に結論をもってきても良くない?」
とか、
「主張が2つだけど、質問に対してはどちらも答えてるから良くない?」
とか
気づいてくると思います。
もちろん、これは素晴らしいことで、最後はこうなってほしいのですが、
文章を書くという経験がない小学生に最初から自由度高く書いてもらうと、返って混乱する
と考えています。
そこで、最初は絞って文章の書き方をマスターし、できるように(基準は、頭括型で30分で400字です)なってきた段階でこの授業はクリア、としたいと思います。
その後は、2つ目の目的である、書けるようになることで、逆に読むときに筆者の思い描く文章構造を抽象化できるようになることを目指します。
書く力の重要性はますます高まっています。
頑張っていきましょう。