受験対策の心得①
だいぶ寒くなってきました。この季節になると、やはり入試が意識されてきますね、、
早いものであと4か月で入試。残された時間はそれほど多くありません。
現状の3年生の塾平均は304点。
今回の全県模試は320点で偏差値60を超えるようなので、あと一歩というところでしょうか。
次回こそ、塾平均で偏差値60。これを目指しています。
入試対策をしている3年生が、まず最初に意識してほしいことは、受験がどういうゲームなのかを理解すること。
サッカーや野球なら当然ルールを理解すると思いますが、受験でも同じです。
ゲームのルールを正確に理解することが重要です。
では、受験とはどういうゲームなのか。
一言でいうと、
ある情報群から無作為に出題される情報をどれだけ速く正確に処理できるかを競うゲーム。
この表現がしっくり来ると思います。
ある情報群というのは、試験範囲のことです。高校受験の場合は中学校3年間で出題された範囲。これらすべてが試験範囲になります。試験本番では、この全範囲からランダムに問題が出題されます。
このランダムに出題される問題をいかにして速く、正確に解くのか。
この精度を競うのが受験だと考えています。
このように受験勉強を単純化すると、何をすればいいのか見えてくるのではないでしょうか。
まず最初にやるべきことは、試験範囲が何なのかを把握することです。これは当たり前と思うかもしれませんが、試験範囲がわからないで勉強している人は意外に多いと思います。
出題範囲はどこなのかある程度言えますか?
1年生の理科の単元は何があるのかイメージできますか?
入試問題の形式はわかりますか?
今の質問にYESと応えられない人も多いと思います。当然のことですが、出題されない範囲を勉強しても合格確率は1%も上がりません。
しかし、安心してください。基本的に、普通の中学生が勉強するときに、試験範囲と勉強している範囲がずれることはまずありません。これは当然ですが学校の範囲から問題は出るわけで、普通に勉強していればずれることはないと思ってください。
だから重要なのはそこからです。試験範囲はある程度わかっているとして、その試験範囲をどれだけ理解できるのか。そして覚えることができるのか。
試験範囲を100%近く覚えることができればそれ相応の高校に受かり、70%なら70%で合格する高校・中学に合格する、というだけのことです。
では、今試験範囲をどれくらい網羅していて、あとどれくらい理解し覚えれば合格できるか言えますか?
これがすぐに言えるように、常に考えましょう。
とにかく、ギャップを埋める意識。これが何よりも重要です。
ちなみに、僕ら講師陣もこのギャップに関しては常に意識しています。試験範囲のうちどこまで網羅してほしいのか。これは志望校によってほぼ決まります。ですので、2021年と2022年で(例えば)新城高校に受かった生徒の網羅率が全然違う、みたいなことはまずないです。
つまり、試験当日に解けるようになっているべき問題数、みたいなものは志望校で決まっているわけです。
例えば、数学なら関数が出題される大問5の問2まで解ける、とか、英語なら大問2から5までは満点、でも問題だけは難しい、みたいな問題は決まっています。
だから、合格した生徒である程度ルート・スケジュールはある程度同じになります。
※ちなみに多摩校、こんな感じです。
進捗
志望校 多摩
予定
平日16:00~ 英語和文英訳→全国高校入試問題正解
水曜・金曜→1,2年理科社会 火・木→数学先取り、全国高校入試問題正解
19:00~
月曜 休み
火曜 定期テスト範囲・ランキングテスト直し→関数授業
水曜 定期テスト範囲→古文
木曜 集団(理科社会・1年生復習)
金曜 英国読解
土曜 14:00~22:00 英語(和文英訳→読解)1週間の復習 ランキングテスト
日曜 14:00~18:00 英語(和文英訳→読解)1,2年理科社会、1週間の復習 19:00~22:00数学図形・特色検査(内容的には地理・理科・確率・割合中心)
大まかな流れは決まるのであとは現状をしっかりと分析し、足りないところを埋める。
ここをいかにできるかが重要になります。
このようにトップ校のスケジュールを分析していくと、1,2年である程度の位置にいないとトップ校は難しいといいうことがわかってくれると思います。
これは事実だと思います。
しかし、ある程度の位置、からの勝負はここからです。ここからの頑張りで勝負は決まります。
現状合格圏内に入っていないから、という理由で諦める必要はありません。
ちなみに、塾生が受ける周辺高校の倍率です。
川崎市の高校の倍率
多摩 1.87
新城 1.58
生田 1.24
住吉 1.54
橘 1.41
高津 1.36
横浜市の高校の倍率
横浜翠嵐 1.98
湘南 1.60
川和 1.20
横浜緑ケ丘 1.41
市ケ尾 1.29
(1.2倍以上)
こうして見るとわかるように、地区トップ校はどこも倍率が高いです。だから内申だけで逃げ切るのはなかなか難しい(相当下げれば別ですが)と思ってください。やはり志望校合格には本番を突破する得点力が必ず必要になります。
では、どれくらい得点を取ればいいのか。これを最後に載せておきましょう。
合格点
翠嵐・湘南
英語 100
国語 100
数学 80
理科 90
社会 95
合計 465点
多摩・川和・緑ヶ丘
英語 100
国語 90
数学 70
理科 90
社会 90
合計 440
新城・市ヶ尾
英語 90
国語 80
数学 70
理科 80
社会 80
合計 400
橘・生田
合計 370
住吉・高津
合計 330
内訳は書いてませんが、6から7割だと生徒によって得意不得意の差も出やすいので、とにかく合計での数字が超えていれば大丈夫です。イメージとしては、新城くらいの高校からはいかに勉強を完成させるか、それ以下の場合は、いかに現状から積み上げるか、これが重要になります。
だから多摩以上を狙う生徒は弱点科目があるときついです。なるべく弱点をなくすこと。これが重要になてきます。中でも英語・国語・社会。この3教科は満点を狙います。点数を上げる、という発想ではなく、「マジで満点をとる」という勉強が重要になってきます。入試
問題を分解して必要な要素を徹底的に鍛えていきましょう。
以上、受験の心得えの第一弾、「試験範囲を網羅する」について書きました。
次回は、入試問題を解くうえで必要な力をもう少し分解していきましょう。そもそも試験範囲をどうすれば網羅できるのか。このことについて書きます。